10：It is fear and went mad that person of example! - 恐怖で狂気な例のあの人 ！-

縁起の超悪い台詞を聞いて、慌てて後ろを振り向くと、そこには…

「さっさと出しなさい！貴方が匿ってるんでしょう？！」
「はい？」

いきなり右手で肩をつかまれ、前後左右に揺らされる。気持わりぃ…。

でも、この女は、見るからに、ビアンキ。
左手に鍋……からグロテスクなものが出てきてますが。
それも大量に。

「俺が誰を匿ってるっていうんですか？！」
でもとりあえず言い返す。知らないものは知らないし。
「…リボーンよ！」

リボーンってあのリボーンさんですか。

「リボーンからメールがあったのよ！
　この家に居るって！！さぁ！出しなさい！」

リボーンさん…なんとなく解りましたよ。
暇つぶしに鬼ごっこと。
これで俺はビアンキから逃げろと。
伊達にＲＥＢＯＲＮ！愛読者じゃないんですよ！！

二階の窓から滑るように降りると、
「待ちなさい！！」
やっぱりビアンキが追ってくる。
予想通りかな。
さらに予想するとしたら、リボーンさんがいるのは学校。
そして、そこには並中オールスターズがいる！
イコール…学校へ行けば良い！！

走りながら導き出した答えに従い、並中方向へさらに速度を上げる。
『飛鳥…お前、並中の場所知ってんのか？』
「あ。」
知らない知らない！！全くもって知らない！！
「…つか声の主、前呼んだとき出て来れなかったのって何で？」
『面倒だっただけだ。』
「は？！」
何この人！！ヒドッ！！
これが俗に言う放置プレイですか？！
『…んなことより、ビアンキに追いつかれるぞ。』
「え」
後ろを振り向くと、ビアンキ。
しかもさっきより多いポイズンクッキング。
地面に落ちたそれが音を立ててじゅうじゅう溶けていく。
怖ぇっ！！！
「覚悟しなさい！！」
できません！

『其処、右だ。』
おぉ、ナビゲーターThank you!!
そして右に曲がると
Oh,まったまた穴、
って…穴？
穴ぁっっ？！
「うわうわうわうわ、声の主！！落ちる落ちる！！」
『そのまま落ちたら並中だ。』
「何で？！」
『…大胆な瞬間移動とでも思ってくれ。』
「ぜってぇ思えねぇっっーー！！つか大胆って何だよ！！」
『黙っとけ。舌噛むぞ。』

そうして俺は並中へ(半強制的に)向かった。

+++++++++
久しぶりのGodのアップ。
今年も飛鳥君と声の主ともどもお願いします！