ジャンプさんじゅうきゅう号

■ONE PIECE
ココロさんの活躍で見事生還し、おまけに脱出用の船までゲットした一行。助かった喜びよりも、真実を目の当たりにした衝撃の方が上回ってしまった一行の悶えっぷりに笑った。特にサンジ。きっとこのサプライズは、いずれ若くて綺麗な人魚さんたち満載の魚人島に行くための伏線だろうからそう気を落とすな。
で、あとはルフィがルッチをぶちのめすだけ･･･と言いたいところだが、実はひっそり全滅しかけているパウリーをはじめとしたガレーラカンパニーの皆様が心配だ。この漫画のことだから死にゃしないだろうが、どうやってバスターコールを凌ぎきるのやら見当もつかないのだが。

■アイシールド21
キックで同点に追いつき延長戦に持ち込むか、それともこのまま決死のタッチダウンを決めるのか。延長戦を戦い抜く体力はもはや泥門にはなく、かといって獅子搏兎の構えで待ち受ける神龍寺を突破して点を奪うことはほぼ不可能。
どのように勝つかではなく、どのように死ぬかを選ぶ、究極の選択。
いやー、ここへ来てこんな緊張感のあるガチンコを見せてくれるとは。泥門が選ぶのがタッチダウンであることは今回のラストシーンから見ても明白だとは思うが、あの阿含を、神龍寺をどうやって打ち破るというのか。
来週は巻頭カラーということで、計算しつくされたフィニッシュを見せてくれることを大いに期待する。

■To LOVEる
はいはい、サービスサービス。学生の癖に臨海学校でスクール水着着用じゃないのは、カラーでの見栄えと、水着泥棒のブラかっぱらいによるポロリ実現を考慮した一石二鳥の妙策だと言えよう。まあ、この漫画の役割を考えれば、それで正解だとは思う。
校長は早く逮捕されてください。

■NARUTO
ナルトのラーメンなんか心底どうでもいいよ。あと賞金首について、死体丸ごと持ってく必要性が意味不明だと思った。首だけ切って持ってけばいいじゃん。その方がコンパクトだし始末もしやすいのに。とここまで書いて、掲載誌がジャンプだということを思い出した。

■銀魂
今まで得体の知れないドS生物という印象しかなかった沖田が、突如血の通った人間に変貌したという感じ。ことあるごとに土方の命を狙うのにも複雑な理由があったわけですな。個人的には、ふいにわけもなく殺傷行為に走る変質者であって欲しかったけれども。

■BLEACH
なんか、一護のお見送りにするたつきと啓吾に混じって、さらりと水色が来てるのに地味に驚いた。この人も前から死神がどうたらとかホロウがどうたらとかに気づいてたんだっけ？
そして今まさに一護が向かった虚圏では、織姫の能力のお披露目会の真っ最中。うわあ、この殺伐とした雰囲気耐え難いな。ヤクザの壮行会に一人でお邪魔する方がまだ気が楽そうだ。
全てを無かったことに出来る織姫の能力は、藍染曰く「神の領域を侵す」力だとか。あんなに朗らかで優しい(少なくとも表面的には)女の子である織姫が、その心の底にこんな力を秘めていた理由を考えると戦慄せずにはいられない。
思えば、ろくでもない両親に育てられて、幼少時に兄と二人で逃げ出して、その兄を事故で失ったかと思えば、ホロウ化した兄に殺されかけたりとかなりハードな半生送ってるもんなあ。「無かったことにする」か。うーむ。

■メゾン・ド・ペンギン
アリクイネタで噴いた。この漫画でこんなに素直に笑ったのは初めてかもしれない。

■OVER TIME
なんだか、ピッチャーとキャッチャー集めたあたりで終わっちゃいそうな予感。や、嫌いじゃないんですけどね。

■太臓もて王サーガ
「色をつけておるんじゃよ･･･」に腹筋が耐えられなかった。だからジョジョネタ、とりわけ四部ネタは無条件に笑っちまうと言ってるだろうがァ―――!!
ネウロネタやムヒョネタもいい具合に混入(やな表現)してて良かった。ページをめくった瞬間のこのインパクト、上手いなあ。

■魔人探偵 脳噛ネウロ
刺殺願望＝貫通願望を持つ江崎さん、怖ええー! 「メチャクチャ興奮したわ･･･」のコマのウットリ具合が怖ええー! 春川の体にも両手突っ込んだのかよ! 怖ええー! 想像力豊かな私は、骨や内臓を押し分けて温かい体内に手を入れる感触がリアルに浮かんじゃったじゃないか! 怖ええー!
弥子が己の存在価値に迷い、今回自ら参加を拒否したということにはおそらく意味があるんだろうな。ネウロの横暴にただ引きずられるのでなく、弥子にきちんと考えさせ、悩ませ、成長させる丁寧な描き方にはとても好感を持つ。実は彼女自身が思っている以上に、周囲に対する多大な影響力を持っているのもポイントだ。
最後のスフィンクスかもしくはHALと向き合う時に、花がほころぶくらいには到達するのだろうか。

■SKET DANCE【読み切り】
三週連続読み切り企画の第一弾。正直あまり期待していなかったのだが、なかなかどうして最後まで一気に読めてしまった。事件の真相が明かされるくだりなんか、ちょっとじんわりきてしまった程だ。悔しい、悔しいぞ。
何が良いって、主人公3名のキャラがちゃんと立ってる点だろう。リーダー格のボッスンの特殊能力がやや薄味ではあるが、元暴力ヤンキー女、元ヒッキーのメガネオタが、それぞれのスキルを生かし相応しい活躍をしているのが気持ち良い。ボッスンが目立たないのはアレだな、本来最も目立つ役である肉体派最強キャラをヒメコに持ってかれてるからだな。でも個人的には、もういい加減お腹いっぱいだった「主人公が嫌な奴をぶっ飛ばして終わり」というパターンを打破してくれたのが大変嬉しい。
スイッチがメールだけハイテンションだったり、小ネタが結構面白いのも好きだ。これなら、設定からちゃんと練り直せば連載にも充分耐えられると思う。期待。

■ムヒョとロージーの魔法律相談所
ペイジさんは本当にどうしようもないなと思った。あと、いかにも神様っぽくてカッコよかったイサビが、そんな駄目なペイジごときに犯罪者扱いされたのが不満。こういう人こそムヒョと契約してくれたらいいのになー。

■斬
最強が生の拳での攻撃ってオイ。

■D.Gray-man
絵柄の変化の影響をモロに食らって男くさくなってしまった神田に乾杯。今の彼なら、私も「クールなお姉さまかもドキドキ」等とは間違っても思わない。
そんな一片の残念さはともかく、リナリーを救い出した時の神田は正直にカッコよかった。が、千年伯爵の一撃であっという間に形勢逆転する辺り、やっぱりどうしても忍び寄るピッコロさんの影。

■エム×ゼロ
装着者の本音をバラす帽子、という設定がいい意味で怪しくなってきた。あの暴言が何か他の意味を持つなら、「そんなリスキーな帽子なんでわざわざかぶってんだよ」という疑問にも答えが出そうなのだが。
にしても、本格的に『To LOVEる』とは路線を変えてきたな。というか、ラブコメのお株を奪われたこちらの敗北、ということになるんだろうか。

■みえるひと
ライダー的に変身するのを期待したのに、実体はモクモクの実でした。チッ。

■謎の村雨くん
一連の騒動の裏で手を引いていたのは、実はクナイの父親だった･･･!!
･･･うん、そうね。やっぱりなあというか、捻りのないオチではある。楓あっさり助かっちゃうしな。どんだけ名医だかしらんけど、あり得ないよな実際。世界最高の医師団によって甦った江田島平八かお前は。＜古いにも程がある
■ピューと吹く! ジャガー
さすがハマーさん、お笑いのネタもじわじわ神経を逆なでしてくれるぜ!!

古いね☆